美術大学卒業後、ジュエリーデザイン・イベント企画運営・都市開発・人材育成など、多岐にわたる分野で企画・商品化に関わる。
子ども教育においては「関心は高いが、他人任せ」だった過去
能力の高い子に育ってほしいという想いから、1歳からの早期教育に始まり、幼稚園へ上がる頃には少しでも質の高い教育環境を求め、幼稚園と無認可保育園の掛け持ちや、習い事が充実している民間学童に2人の子供を託す。
曜日ごとに体験できること、夏休みや冬休みを利用して体験できること、とにかく色々な体験をさせることが子どものためになると信じ、約5年間の教育投資は720万円。
母親失格。子どもたちの問題行動から気付かされた「教育の落とし穴」
立上げに関与した研修会社の役員を務めるようになり多忙を極める中、全く個性の違う我が子二人に共通した問題行動が現れ、子育ての根源的な問いを突きつけられる。
どんなに質の高い教育を受けていても、私のもとで育っていては子ども達を不幸にしてしまう…そんな想いから「母親やり直し」を決意。
それ以降、脳科学や心理学、哲学、自己啓発、量子力学など様々な角度から「子ども達が幸せに生きていくために必要なチカラ」とは何かを探究し、幸せホルモンの分泌量の変化に関する調査にも関与。
家庭教育とは、対子どもではなく「自分と向き合い整える」こと
色々と学びを深める中、ヴェーダ哲学を研究し実践されている方と出会う。ヴェーダ哲学とは、インドの古代聖典であるヴェーダに基づいた哲学であり、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教など、インド文化の根底を支える思想体系の一つ。
「今ある幸せに気付いて、感謝し続けてください。
そうすれば、お子さんのために特別なことをせずとも、自ずと幸せになれますから。」先生からかけていただいたこの言葉が、家庭教育を見直すキッカケとなる。
藁にもすがる想いで、既にある幸せに意識を向け感謝をし続ける中で、子ども達がみるみる変化を遂げる。あまりの変化に戸惑いを感じつつ、師の言葉と我が家で実際に起きた変化から、家庭教育とは、対「子ども」ではなく「自分」と向き合うことだという気付きを得る。
「我が子の幸せ」を願えばこその、家庭教育の素地づくりを伝えたい
2020年、育児中の女性や子どもたちに向けて「誰のものでもない、自分自身の人生を生きる」ための心の成長をサポートする活動を開始し、2年間の受講者数は200名を超える。
プライベートでは、環境に子どもを合わせるのではなく、子どもに合う環境で子育てをしたいという想いが芽生え、2021年、当時住まいのあった兵庫県西宮市と、実家のある栃木県那須塩原市との二拠点生活を実施し、翌年移住。子供たちの変化、精神的成長を目の当たりにする。
平等にチャンスがあっても「出来る子がやればいい。自分には関係のないこと」というスタンスだった子ども達が、出来る出来ないに関わらず主体的に取り組むように。尚且つ楽しむための工夫や努力を継続し、自分事として捉える姿勢が見られるようになった。
これらの経験を活かし、2024年5月に一般社団法人里山リビングを設立。子育て中の保護者を対象とし、家庭教育の素地づくりの重要性を伝える活動を開始。同時に、家庭教育と地域課題解決を掛け合わせ、子どもたちの可能性を拡げ「生きる力・非認知能力」を育むためのプログラムを提供している。
現在、中学3年生男児と小学6年生女児の子育て中。
【その他】
●ソリティア・プランニング 代表/プランナー/デザイナー
●一般財団法人レオ財団 理事